もう慌てない!
引越しはがきの基本マナーとおすすめの挨拶文をご紹介

引越しは、引越しの準備はもちろんのこと、電気やガスの契約、住所変更といった多くの手続きで忙しくなります。そのため、引っ越したことをお知らせする引越しはがきまで気が回らず、年賀状の時期や季節の挨拶状をやり取りする時期になって慌ててしまう可能性があります。

このようなことが起こらないために、この記事では、正しい引越しはがきの書き方やルール、作成方法、シーンや相手別に使える文例をご紹介します。

引越しはがきとは引越しの事実を伝えるためのもの

引越しはがきは、自身が引っ越したことを伝えると同時に、新しい住所や近況を伝える役割を持っています。
友人にはメールやSNSで引っ越したことを知らせることができるので、メールなどのやり取りをしていない、目上の方や会う機会の少ない方に送るのが一般的です。メールよりも手間の掛かるはがきで引越しを知らせることで、相手に丁寧な印象を与えることもできます。

引越しはがきの基本ルール

引越しはがきにはルールがあります。ここでは、以下4つのポイントをご紹介します。

  • 送付時期
  • 送付範囲
  • 基本構成
  • 書くにあたっての注意点

上記に加え、豆知識として転居届についても解説します。

引越しはがきの送付時期:引越し後3ヶ月以内に出す

引越しはがきは、一般的に引っ越してから3ヶ月の間に出すのがマナーとされています。

1ヶ月以内に出すのが理想的ですが、引越し後は荷解きや諸々の手続きで忙しくなりがちです。3ヶ月以内であれば失礼にはあたりません。

なお、引越しはがきには転居した正確な月日を入れる必要はありません。
そのため、多少遅れてしまっても問題はありませんが、報告よりも先に噂で引っ越しの事実が伝わってしまうと、相手はないがしろにされたと思ってしまう可能性があります。よって、目上の方には特に早めに出すように意識しましょう。

引越しから3ヶ月を過ぎてしまった場合は、遅れて引越しはがきを出すよりも、年賀状や季節の挨拶状で報告をしましょう。引越しの時期が年末の場合も、年賀状や寒中見舞いといった季節の挨拶状と兼用で出すことをおすすめします。

引越しはがきの送付範囲:主に年賀状をやり取りしている相手

引越しはがきは、ただ闇雲に出せばよいというものではありません。
引越しはがきを送る相手は、年賀状をやり取りしている親戚、友人、知人を中心に送ることを検討します。

日頃から顔を合わせる相手へは、会った時、もしくはメールやSNSで簡単に知らせることができますが、会う機会のあまりない相手や目上の方へは、引越しはがきを送るのがおすすめです。

引越しはがきの基本構成:分かりやすいタイトルで始めよう

引越しはがきに書くべき内容には、ある程度の決まりがあります。
基本の構成は下記の通りです。

  1. タイトル
  2. 時候の挨拶
  3. 引越しした報告・理由
  4. 新居周辺の説明
  5. 来訪を願う言葉
  6. 日付
  7. 引越し先の住所・電話番号
  8. 引っ越した家族全員の名前

引越しはがきを書く際は、何のお知らせなのか分かるよう、
分かりやすいタイトルで書き始めます。
引っ越した理由については書かなくても構いません。新居周辺の説明を加えることで、引越しはがきを受け取った相手が近くへ立ち寄った際、来訪しやすくなります。

時候の挨拶とは、季節を表す言葉です。月ごとに時候の挨拶は決まっていますので適宜使い分ける必要があります。いくつか例をご紹介します。

1月
新春の候
お正月気分も抜けてますます寒さが厳しくなってきました。
松もとれましたが、あいかわらず寒い日が続いています。
2月
晩冬の候
立春とは名ばかりでまだまだ寒い日が続いております
節分を過ぎましたのに、あいかわらず寒い日が続いています。
3月
早春の候
桃の節句を過ぎ、ようやく春めいてまいりました。
寒さの中に春の気配を感じる頃となりました。
4月
陽春の候
桜の花のたよりが聞かれる頃になりました。
花の色が美しい季節になりました。
5月
新緑の候
鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。
新緑の香りがすがすがしい季節になりました。
6月
初夏の候
梅雨に入り、うっとうしい毎日が続いています。
あじさいの色が美しく映える頃となりました。
7月
盛夏の候
暑中お見舞い申し上げます。
降りしきる蝉の声に夏の盛りを感じる頃になりました。
8月
晩夏の候
立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いています。
土用あけの暑さひとしおの候
9月
初秋の候
コスモスが風に揺れ、朝夕はしのぎやすくなってまいりました。
燈火親しむ頃となりました。
10月
秋色の候
菊の花が香る季節となりました。
さわやかな秋晴れの日が続いております
11月
晩秋の候
朝晩はめっきり寒くなってまいりました。
庭の草木も日ごとに色づいてまいりました。
12月
初冬の候
今年も押し迫ってまいりました。
師走に入り、あわただしい毎日が続いております。

引越しはがきの注意点:自慢にならないように気を付けよう

引越しはがきを書く際、受け取った相手が自慢のように感じてしまう内容は避けるべきです。特に新居の場合、家の写真ばかりが強調されたデザインは避け、本文中でも「念願のマイホーム」といった言葉は使わないよう、言葉の選び方に注意する必要があります。
どうしても写真を載せたい場合は、近況を伝える意味も込めて家族写真を使うのが無難です。

【豆知識】郵便局に転居届を出すのも忘れずに!

引越しをしたら、郵便局に転居届を提出する必要があります。転居届を出しておくことで、郵便物が旧住所に配達されるのを防ぐことができます。
旧住所宛てに郵便物が届いた場合にも、届出日から1年の間は新住所へ転送してもらうことができます。

転居届の手続き方法は、郵便局窓口・ポスト投函・WEB手続きの3つがあります。

(1)郵便局窓口
郵便局窓口で手続きを行う場合、免許証・健康保険証など、旧住所が確認できる本人確認資料が必要です。郵便局にある転居届の用紙に必要事項を記入し、窓口へ提出します。
(2)ポストへ投函
転居届を郵便局で取得した後、ポストに投函して提出する方法です。
この場合、切手は不要です。提出の際、本人確認書類は必要ありませんが、郵便局社員による現地訪問、同居人への居住事実確認、旧住所宛てに確認書の送付、といった形で転居の事実確認が行われる場合があります。
(3)WEBから手続き
スマートフォンやパソコンから提出する方法です。手続きには電話番号が必要となります。
こちらもポストへ投函した場合と同様に、転居の事実確認が行われる場合があります。

引越しはがきの作成方法

引越しはがきを作る際、デザインから印刷までを全て行って自作する方法と、デザインを選んで印刷をお任せするネット注文とがあります。
それぞれにどのようなメリット・デメリットがあるのか比較し、自身に合った作成方法を選びましょう。

自作も可能だが引越しは思ったより忙しい

引越しは思ったよりも忙しくなってしまうものです。そのため、時間にゆとりがある方が自作に向いています。以下では自作のメリット・デメリットをご紹介します。

自作のメリット
自作の1番にメリットは、必要最低限のコストで作成できる点です。
パソコンとプリンターさえあれば、必要な経費ははがき代とインク代のみです。
最近の家庭用プリンターは、写真も高画質で印刷することができるので、世界に一つだけのオリジナルはがきを作成することができます。
自作のデメリット
自作の場合はデザインを自身で行うため、センスが必要です。
また、枚数が多いとそれだけ時間が掛かります。印刷に失敗したり、インクジェットプリンターが故障したりといったリスクがあることも、事前に理解しておく必要があります。

ネット注文はお金は掛かるが手間が掛からない

ネット注文は忙しくて時間がない方、デザインのセンスに自信のない方におすすめです。以下ではネット注文のメリット・デメリットをご紹介します。

ネット注文のメリット
仕上がりは自作よりも高品質です。
業者によっては、枚数が多ければ多いほど印刷単価を安くしてくれます。その他、宛名書きから投函まで対応している業者もあります。
ネット注文のデメリット
単純に金額だけで考えると、自作よりも割高となります。
また、デザインはテンプレートから選択するので、レイアウトなどの自由度は低くなります。

【文例】シーン別・相手別挨拶例文集

いざ引越しはがきを書こうとすると、挨拶の文面でつまずく方も多いでしょう。
ここでは、下記のシーンと相手別に、最適な文例をご紹介します。

・シーン別
  1. 一人暮らしの場合
  2. 転勤・単身赴任の場合
  3. 新居購入の場合
  4. 年賀状を兼ねる場合
  5. 寒中見舞いを兼ねる場合
  6. 暑中見舞いを兼ねる場合
・相手別
  1. 上司・目上の方に送る場合
  2. 同僚や友人に送る場合

一人暮らしの場合

文例(1)
朝晩はめっきり寒くなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
このたび、下記にて一人暮らしを始めました。
慣れない新生活に戸惑うこともございますが、ようやく落ち着いてまいりました。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
文例(2)
拝啓 朝晩はめっきり寒くなってまいりましたが、お変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
このたび、下記にて一人暮らしを始めました。
慣れない新生活に戸惑うこともありますが、ようやく落ち着いてまいりました。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
今後とも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
 敬具

転勤・単身赴任の場合

文例(1)
このたび異動により下記に転居いたしました。
これからも変わらぬおつき合いのほどよろしくお願いします。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
文例(2)
拝啓  薫風の候 皆様におかれましてはますますご清栄のことと心よりお慶び申し上げます。
さて、私こと
このたび大阪支店システム2課勤務を命じられ過日着任いたしました。
○○在勤中は 公私ともに格別のご支援を賜り おかげさまで大過なく
職責をはたせましたことを心からお礼申し上げます。
今後とも変わらぬご指導ご交誼のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具

新居購入の場合

このたび下記に転居いたしました。
家族〇人、新しい家で楽しく暮らしています。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

年賀状を兼ねる場合

文例(1)
明けましておめでとうございます
引越しの荷物もようやく片付き 少し落ち着いた新年を迎えることができました
お近くへお越しの節は是非お立ち寄りください
今年も家族ともどもよろしくお願いいたします
文例(2)
明けましておめでとうございます
昨年左記の住所に転居いたしました
ぜひ遊びにいらしてください
今年もよろしくお願いいたします
文例(3)
謹んで新年のご祝詞を申し上げます
今年は新居で新しい年を迎えることになりました
お近くへお越しの節は是非お立ち寄りください

寒中見舞いを兼ねる場合

文例(1)
寒中お見舞い申し上げます
寒さの折いかがお過ごしでしょうか
私ごとで大変恐縮ですが昨年〇月に転居し新しい住まいで新年を迎えました。
お会いできる日をお待ちしております。
寒さ厳しき折 ご自愛のほどお祈り申し上げます。
文例(2)
寒中お見舞い申し上げます
厳しい寒さが続いておりますがお変わりなくお過ごしでしょうか。
突然のことですが、このたび下記へ転居いたしましたのでお知らせいたします。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
寒さ厳しくなります折柄、なにとぞお身体を大切にお過ごしください。

暑中見舞いを兼ねる場合

文例(1)
暑い日が続いておりますが お変わりございませんか
このたび転居いたしましたので お知らせいたします
お近くにお越しの節は どうぞお気軽にお立ち寄りください
文例(2)
この炎天下の中 無事に引っ越しを終えることができました
まだまだ片付いていませんが
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください

上司・目上の方に送る場合

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
このたび 下記に転居いたしました
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
これからも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます
敬具

同僚や友人に送る場合

このたび下記に引っ越しました。
ようやく荷物も片付き、一息ついたところです。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

まとめ

今回は、引越しはがきの基礎知識と書き方、自作とネット注文のそれぞれの特徴、引越しはがきで使える文例についてご紹介しました。

現代はメールやSNSでも手軽に連絡することができる分、はがきで丁寧にお知らせすることで、受け取った相手によい印象を与えてより良いお付き合いを続けていくことができます。

引越しはがきを出す際は、基本的なマナーを守り、受け取った相手にぜひ新居に立ち寄りたいと思ってもらえるようにしたいですね。

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